当ショップのTC苗について

当ショップで扱う万象や玉扇のうち、TC苗とはTissue Culture(組織培養)によって生まれた 選抜親株のクローン苗を意味します。

TC苗は“ただ増やした苗”ではありません。
何百・何千もの実生の中から選び抜かれた優れた親株の一部組織を、無菌環境で培養することで、その特徴を受け継いだ苗を安定して増やす技術です。

つまりは、作出者が「どの木を親に選ぶか」を想像し、交配をして種をとるところから物語が始まります。

そこから年月をかけて育てられた中から “たった一株” が選び出され、そこから培養された子供がまた一から育て、次へつないでこられた作出者・趣味家の方々の技術・経験・愛情の積み重ねの上に、TC苗が世に出るわけです。

また、TCはすべての親株で成功するわけではなく、途中でうまくいかないケースも多いため、クローンであっても希少性が高い個体が少なくありません。

当ショップでは、こうした作出・栽培背景への敬意を大切にし、選抜親株の魅力をそのまま手元で楽しめるよう、TC苗を中心に取り扱っています。

当ショップで取り扱うTC苗は全て、苗ごとに「幼少期」「若年期」「成熟期」といった成長段階を記し、特異性・希少性・作出難度などを考慮して価格設定や販売時期設定を行っています。
そのうえで、TC苗(クローン)/実生苗/カキ仔苗は、それぞれ区別して掲載しています。

  • 選抜親木の“奇跡”を受け継ぐクローン

    優れたTC苗は、まず実生で何百・何千と生まれた中から“これだ”と選ばれ名を授かった、たった数株の親木が出発点です。
    その唯一性をもつ親木の組織を培養して得られたクローンだからこそ、個体としての魅力と完成形に確かなストーリーがあります。

  • 育つほどに親木へ近づく、時間の楽しみ

    TC苗は遺伝的に親木と同じ性質を持つため、丁寧に育てるほど成熟し、親木の姿へと少しずつ近づいていきます。
    その過程で新芽の模様の変化や葉の大きさに喜んだり、親木の姿へ思いを馳せたり──。
    “変化の過程そのものが長く楽しめる”のが、万象・玉扇の最大の魅力です。

  • 技術の成熟が生んだ、信頼できる品質

    かつては「弱い」「すぐ死ぬ」というイメージもあったTC苗ですが、生育技術が成熟した現在では、優秀な親木の特徴を安定して引き継ぐ手法として確立されました。
    環境順化・選抜を経て市場に出るまで長い工程を踏んでおり、育てれば必ず親木の美しさに辿り着ける確かな基盤があります。

系統で巡る万象・玉扇の世界

当ショップ取扱い商品で彩られるコレクション

万象・玉扇の“個性”は、どんな親木から生まれたかという系統によって大きく変わります。

透明感、紋様やレイヤーの複雑さ、葉単体や株全体としてのフォルム──
その違いの裏には、確かな血統の物語があります。

ここでは、当店で扱う代表的な系統をその背景とともにわかりやすくまとめました。
お気に入りの一株を探す手がかりにしてみてください。

すべてのコレクション

  • cactusミロン

    cactusミロン

    cactusミロンが出品している苗です。  

  • MS万象

    MS万象

    万象においてとても有名な系統のひとつが、父木「ミレニアム」、母木「蜃気楼」を掛け合わせた交配から生まれる“MS万象” と呼ばれる系統です。同じ親から生まれているにもかかわらず、MS万象は多彩な表情を見せる個体が数多く現れるのが大きな特徴です。 なかでも、アイガー、コロナ、クリスタル、スワンレーク、MS2などは “MS系の中でもごく限られた特別な個体”として知られ、多くの趣味家を惹きつけています。MS万象は、同じMSでも、そこから更に選び抜かれた名木が確立してきた“歴史ある系統” だと言えるでしょう。 

  • 親木参考写真

    TC苗

    TCは「ティッシュ カルチャー」の略で組織培養苗の事です。  

  • コンゲスタ

    コンゲスタ

    玉扇の中でも葉幅が広く、団扇のように重なり感が強い"詰まり"や“締まりのある姿”を見せるタイプをコンゲスタ(congesta)と呼びます。特定の品種名ではなく、葉列の詰まり具合や輪郭の密度を指す言葉です。 葉がしっかり重なり合うことで生まれる立体感と重厚さは、玉扇ならではの力強い魅力のひとつです。 

  • ミレニアム系

    ミレニアム系

    MS万象のMがミレニアムを表しているのはご存じの通り。様々な木とミレニアムをかけて作出された万象です。 いわゆる「子出しのよい」ミレニアムだからこそ、様々な優れた系統と掛け合わさることで、ミレニアムの特徴や個性が活きた素晴らしい万象がいくつも生まれることとなりました。 

  • 万象

    万象

    ハオルチア 万象 (Haworthia Maughanii)キジカクシ科ハオルチア属で太くて象の足のような葉をした様な見た目が特徴的なハオルチアで、窓の模様が非常に美しくコアな趣味家さんが多いハオルチア人気の品種です。  

  • 写楽系の玉扇

    写楽系の玉扇

    写楽系の玉扇のコレクション 

  • 幼少期

    幼少期

    ハオルチアエレファント独自の成長過程の基準  

  • 成熟期

    成熟期

    ハオルチアエレファント独自の成長過程の基準  

  • 無紋系

    無紋系

    いわゆる“無紋系”と呼ばれる万象のグループです。「無紋群」とまとめて語られることもあり、その中でもさらに おぼろ系/曇白系(どんぱく)/芒日系(ぼうじつ)/レンズ系 など、細かく呼び分けられたりします。 無紋とひとくちに言っても、すりガラスのように淡く霞む窓、うっすら白みがかった透明感 など、その表情はじつに多彩。鑑賞の視点では、色や光の入り方といった“シンプルな美”も引き立つ系統とも言え、無紋系の中でさらにバリエーションが広がる点も、見る人やコレクターを惹きつけてくれる理由のひとつです。 

  • 玉扇

    玉扇

    原産地では馬の歯として知られている、ハオルチア属の多肉植物の一種です。  

  • 紫系

    紫系

    いわゆる「紫系」の万象です。紫系の万象はいわゆる変わり紋窓の万象「異紋群」の中の紫紋(しもん)系 と分類されたりするようです。「紫万象」や「丹頂」のような、紫万象や紫万象を親にした万象は、模様の複雑性から相まって非常に見ごたえがある木が多いです。 

  • 若年期

    若年期

    ハオルチアエレファント独自の成長過程の基準